鍼は腰痛に効く?腰痛の主な原因と鍼施術を受ける際のポイント

腰痛の主な原因と鍼施術を受ける際のポイント

厚生労働省の調査によると40歳以上の約2,800万人が腰痛に悩むといったデータもあるくらい、腰痛じゃない人の方が少ないんじゃないかと思う状況です。つまり、現在の腰痛に対するアレコレでは、明確な解決策は無いという事です(あればみんな困ってない)。

そんな中で最近は、鍼灸(はりきゅう)が注目を集めています。先日、テレビでも特集が組まれていて、患者さんからも「ハリのことやってたよ~」と教えていただきました。テレビのスポンサーは製薬会社が多いのであまり鍼灸が取り上げられることはないので、そういう放送は嬉しいですね。今日は、腰痛の主な原因と鍼施術について詳しく解説し行きます。

腰痛の主な原因

腰痛の原因は85%が原因不明と言われていて腰自体に原因が無い場合が多いですが、以下のように大きく分けられます。

①筋肉や筋膜の疲労・緊張
長時間の座り仕事や無理な姿勢を続けることで、筋肉が緊張し腰痛が引き起こされることがあります。特に、デスクワークの増加に伴い「姿勢性腰痛」が増えています。

②椎間板や関節の問題
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、骨や関節の異常が原因で腰痛を引き起こすことがあります。このような場合、医師の診断と治療が必要です。

③内臓疾患やストレス
腰痛が内臓疾患や心理的ストレスと関連しているケースもあります。このような場合、身体だけでなく全体的な健康状態を見直すことが重要です。

鍼灸が得意とする腰痛は①で、②と③は病院との併用で病院主体で治療していくことをおススメします。

ハリ施術が腰痛に効く原理

ハリは、細い針を皮膚や筋肉に刺すことで、小さなキズを付け、その部分が修復する過程で血行が促進され、身体の自然治癒力を高めたり、痛みを緩和させる効果が期待できます。

また、鍼灸では、体内にある「ツボ」を刺激することで、気血の流れを整えるとされています。腰痛に関連するツボを的確に刺激することで、症状が緩和されることがあります。

不思議と鍼灸をすると自律神経のバランスを整える作用もあるため、ストレスによる腰痛や慢性腰痛に効果的とされています。

鍼施術を受ける際のポイント

鍼灸治療を初めて受ける方にとって、いくつか注意点を押さえておくことが大切です。

<信頼できる鍼灸院を選ぶ>
国家資格を持つ鍼灸師が在籍する施術院を選びましょう。車乗るのに免許が必要なように鍼灸をするのに免許が要ります。まれに院長は持っているけど、スタッフは学生の場合があります。経歴なども調べられるなら調べておきましょう。

<自分の症状を詳しく伝える>
腰痛の頻度、痛みの強さ、生活習慣などを事前に詳しく伝えることで、より的確な施術が受けられます。

<医師の診断を受ける>
椎間板ヘルニアや内臓疾患が疑われる場合、鍼灸施術の前に必ず医師の診断を受けるようにしましょう。見つかれば早期に処置が必要ですし、異常がなければ筋肉や関節を調整すればいいという事なので、方針を立てやすくなります。

<即効性よりも継続性を重視>
鍼施術は一回で劇的な効果を得られることもありますが、多くの場合は継続的な施術が必要です。定期的に通うことで、より効果を実感できるでしょう。また生活習慣のカラダの使い方も重要な要素なので、含めてケアしてもらえる院が理想です。

まとめ

鍼は腰痛の緩和に効果的な手段の一つですが、全てのケースで万能というわけではありません。腰痛の原因を正しく理解し、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。鍼施術を検討する際には、信頼できる施術院を選び、継続的に取り組むことで腰痛の改善につなげましょう。

腰痛に悩む日々を少しでも和らげ、快適な生活を送るために、鍼灸施術を一度試してみてはいかがでしょうか?