更年期に膝が痛くなるのはなぜ?O脚との関係と対策を解説

更年期に膝が痛くなるのはなぜ?

堺市中区深井にある鍼灸院AZE院長の乾です。
今日は『更年期に膝が痛くなるのはなぜ?』についてお話しします。

「最近、階段の上り下りで膝が痛い…」
「正座やしゃがむのがつらくなってきた…」

特に更年期(40代後半〜50代)に差し掛かると、膝の痛みを訴える女性が増えてきます。これは単なる年齢のせいではなく、ホルモンバランスの変化やO脚の進行が深く関わっています。

今回は、更年期に膝が痛くなる原因と、痛みを悪化させるO脚の関係、そして効果的な対策について詳しく解説します。

更年期に膝が痛くなる主な原因

🔑 1. 女性ホルモン(エストロゲン)の減少
更年期になると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少します。このホルモンは、骨や関節、筋肉の健康維持に重要な役割を果たしています。

関節や軟骨の保護作用が低下
骨密度の減少(骨粗しょう症のリスク増加)
筋力の低下と柔軟性の喪失
この結果、関節への負担が増え、膝の痛みやこわばりを感じやすくなります。

🔑 2. 筋力低下と体重増加
更年期は基礎代謝が低下し、筋肉量が減少しやすくなります。また、ホルモンの変化によって体重が増加しやすくなることも膝への負担を増加させる要因です。

特に太ももの前側(大腿四頭筋)の筋力が低下すると、膝関節が不安定になり、痛みが出やすくなります。

🔑 3. O脚の進行が膝の負担を悪化させる
更年期の膝の痛みを語る上で見逃せないのが、O脚(がに股)の進行です。実は、O脚は加齢とともに悪化しやすく、膝の内側に大きな負担をかけます。

🚨 O脚による膝への悪影響
膝の内側だけに負担が集中 → 軟骨が片側だけすり減る
変形性膝関節症のリスク増加 → 進行すると膝が変形し、歩行困難に
姿勢の崩れ → 腰痛や股関節痛も引き起こす可能性
特に更年期は、筋力低下とホルモンバランスの変化がO脚の進行を加速させ、膝の痛みを悪化させる「悪循環」に陥りやすいのです。

膝の痛みを放置するとどうなる?

更年期の膝の痛みをそのままにしておくと、変形性膝関節症へと進行する可能性があります。初期の段階では違和感程度でも、進行すると…

・歩行時に強い痛みを感じる
・階段の上り下りが困難になる
・膝が曲がったまま戻らない
・最悪の場合、手術が必要に

僕は、整形外科で働くうちに、すでに『ひざが曲がってしまっている』『手術が必要になっている』そんな方ばかり見てきました。O脚改善に力を入れているのは、残念ながらそうなってからではもう手遅れだからです。

鍼灸でできる膝の下の痛みへのアプローチ

病院で重大な疾患が除外された後、慢性的な膝の痛みには鍼灸治療が有効です。

✅ 鍼灸の効果

<血流改善> 膝周りの血行を促進し、炎症の軽減に寄与します。

<筋肉の緊張緩和> 太ももやふくらはぎの緊張をほぐして膝への負担を軽減。

<ツボ刺激> 足三里(あしさんり)、膝眼(しつがん)など、膝の痛みに効果的なツボを活用します。

🎯 おすすめのツボ

<足三里> 膝の下、すねの外側にあるツボで、膝の痛みや消化器の不調にも効果的。

<膝眼> 膝のお皿のすぐ下にある2つのくぼみ部分。膝周囲の痛みにアプローチします。

ひざ痛改善を本気で目指すなら、プロの手を借りよう!

まずは今の状態が分からないと、手段ばっかり追いかけても、意味の無いことをしてしまったら時間も労力も無駄になります。まずは、今どんな状態か詳しい人に見てもらいましょう!通うか通わないかはそこから判断しても問題ありません。