美容鍼には2種類ある!
美容鍼と聞くと、「顔に鍼を打って美容効果を得る」というイメージが一般的ですが、実はその施術には大きく分けて2種類のアプローチが存在します。
・肌トラブルをケアする美容鍼
・エラ張りなど筋肉をケアする美容鍼
この2つは、目的や施術の方法が根本的に異なります。それぞれの違いと、それが施術に与える影響について詳しく解説します。
肌トラブルメインの美容鍼
肌トラブルに対する美容鍼は、肌の表面にアプローチするものです。小じわ、ニキビ、乾燥肌などの改善を目的とし、次のような特徴があります。
細い鍼を使用
非常に細い鍼を使い、顔全体に広範囲で浅く施術します。刺激が少なく、比較的手軽に行えるのが特徴です。
コラーゲン生成を促進
鍼で肌を微細に傷つけることで、その修復過程でコラーゲンやエラスチンの生成を促します。これにより、肌のハリや弾力が向上します。
難易度が低い
肌表面の浅い層に施術を行うため、技術的にはさほど高いスキルを必要としません。極端に言えば、基礎的な知識があれば初心者でも施術可能です。平たく言うと、針で細かく傷つけてその修復で血行が良くなるものなので、技術的には鍼灸師であればそこまで難しくはありません。

エラ張りメインの美容鍼
一方で、エラ張りや顔の引き締めを目的とした美容鍼は、筋肉にアプローチするものです。こちらは次のような特徴があります。
太めの鍼を使用
筋肉層にまでしっかりと届かせるために、肌用よりも太めの鍼を使用します。ピンポイントで深層の筋肉を刺激することで、効果を引き出します。
筋肉の緊張を緩める
咬筋(エラの原因となる筋肉)や表情筋の緊張をほぐすことで、エラ張りを改善し、顔全体をスッキリと見せる効果があります。
熟練度が必要
筋肉の構造や深さを正確に理解し、的確に刺激を与える技術が求められます。筋肉への施術を誤ると逆効果になる可能性もあるため、高度な専門知識と経験が必要です。
施術者のスキルに差が出るポイント
この2つのアプローチには、施術者のスキルに大きな違いがあります。
肌への美容鍼は、比較的浅い層に施術するため、効果が得られやすく、初心者でも実践可能です。そのため、美容鍼が初めての施術者でもある程度対応できると言えるでしょう。
筋肉への美容鍼は、深い層に的確に鍼を打つ必要があるため、熟練度が問われます。解剖学的な知識や経験が不足していると、筋肉へのアプローチが不十分になり、期待した効果が得られないばかりか、逆に痛みや違和感を与えるリスクもあります。

あなたに合った美容鍼を選ぶポイント
肌のトラブルが気になる方
シワやたるみ、肌のハリ不足を改善したい方は、肌にアプローチする美容鍼が向いています。施術者のスキル差が少ないため、安心して施術を受けられるのも特徴です。
エラ張りや顔のむくみが気になる方
咬筋の緊張やむくみを改善したい方は、筋肉へのアプローチが必要です。ただし、施術者のスキルが重要なため、熟練した施術者がいる場所を選ぶことが大切です。
最後に
美容鍼には「肌への施術」と「筋肉への施術」という2種類があり、その違いは使用する鍼や技術レベルにあります。特に、筋肉への施術は高いスキルが求められるため、施術者の経験や実績をしっかり確認することが重要です。
美容鍼を検討されている方は、自分の悩みや目的に合わせて最適な施術を選びましょう。そして、施術者の知識や技術力にも目を向けることで、効果を最大限に引き出せる美容鍼を体験してください!